
泣けました。
先日の結婚式…泣けました。
横浜の某会場さんでのカメラマン持ち込み撮影でした。
カメラマンの持ち込みがダメなところなので、会場名は言えませんが…。
僕は大泣きして撮影してました。
正直、カメラを覗く目もうるうるし過ぎて、ピントが合っているのかもはやわからないくらい泣いていました。(後から確認したら、ピントOKでした! (^^))
結婚式っていいもんですよ!やっぱり。
ほぼ毎週のように結婚式撮影させてもらっておりますが、何回見てもいいもんです。
本当に大好きです。
この日の新郎さんは、若くして病気で半年間の間に立て続けご両親を亡くされました。
もちろん辛かったに決まっています。
初めて撮影の打ち合わせでお会いした際、それでも懸命に毎日を生きる彼の姿が焼き付いて忘れられません。その横には、新婦さんがやさしいまなざしで彼を見つめています。
同じ人生を送る人間はいません。
この世に一人もいません。
彼もそんな一人です。
結婚式当日、彼は退場間際のあいさつで、このようなことを言いました。
僕のうる覚えですが…確かこのような内容でした。

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皆さん、「ありがとう」はなんで「ありがとう」っていうか知っていますか?
「有難い」と書くんです。当たり前じゃないんです。
皆さんは、今日が終わって、明日がまたやってくることが当たり前だと思っていますか?
当たり前じゃないんですよ。
今日が終わって、目をつぶって、明日の朝にまた目を覚ますのが当たり前だと思っていますか?
当たり前じゃないんですよ。
僕は半年間の間で、僕の人生で最も大切だった二人、父母を亡くしました。
皆さんの隣にいる大切な人と一緒にいる時間は決して当たり前ではありません。
ですから、今隣に居てくれる大切な人に「ありがとう」と言ってください。
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…というものでした。


新郎さんのお気持ち、そのきれいな心に会場のすべての人が胸を打たれたことは間違いありません。
このお二人は、今後の人生の中で幸せな時も苦しい時も手を取り合って生きていくに違います。
そんなお二人の結婚式のカメラマンに僕を選んでいただけてとても嬉しいです。
僕も「ありがとう」の気持ちで毎日撮影しようと改めて思いました。
